はじめましての人ははじめまして、
お久しぶりの方はお久しぶりっす、
ハラダです。いわゆる社長です。
創業してもう間もなく9年、ようやく会社のWebサイトをリニューアルしました。
……いや、リニューアルっていうとちょっと違いますね。
正直、「今更になってちゃんと作った」がかなり正しいです。
「他所様の家を建てるのに忙しくて、自分の家に手が回らんかった」みたいな話ではあるんですが、それにしたってWeb制作を仕事にしている会社としては、まぁまぁ情けない話ではあります。いや、まぁまぁどころじゃないか。かなり情けない。
ただ、言い訳をさせてください。
この9年、ありがたいことに、ハッカソンや過去の職場、お取引先様からのご紹介で仕事をいただいてきました。「営業らしい営業」をほぼしないまま、なんやかんや9年生き残っています。ずっとそれより優先順位の高いお客様のクライアントワークが有り続けたわけなので、そりゃ優先順位は下がるというものです。
なお、今回のリニューアルの話は今回以降、「技術・構築編」「デザイン・ブランディング編」などで複数回投稿予定です。シリーズですね。今回はさしずめ意気込み・思想編です。
会社サイト不要論
実際、「会社サイト不要論」ってそれなりに説得力があります。ちゃんと紹介で仕事が回るなら、更新コストだけかかる会社サイトなんて、エクスキューズとして存在してれば十分でしょ、という話は、まったくわからんでもない。弊社設立前から、法人登記用のWebページを作ってきたことだって散々あります。「とりあえずあればいい」サイトの需要は、確かに存在するんです。
でも、その一方で、ずっと引っかかっていたことがありました。
Webサイトって、めちゃくちゃ簡単に死ぬんですよね。
更新されなくなって、リンク切れて、ニュース一覧だけ数年前で止まって、会社概要だけが静かに残る。「今どういう会社なのか」が、どこにも存在しなくなる。そういうサイトを、この仕事をしながら山ほど見てきました。最初はちゃんと作ったはずなのに、気づいたら誰も触らなくなって、ゆっくり腐っていく。
そして気づいたら、うちがそれをやってたわけです。
オンラインで正しく存在と価値を示すべきだと、お客様に説いてきた自分たちが、一番それを体現していなかった。9年間ずっと、心のどこかでそれを気にしながら、でも「まぁ回ってるし」で先送りにしてきた。さすがにちょっとマズいな、と。9年目にしてようやく、そこに向き合うことにしました。
「会社の人格」を、ちゃんとWebに置いておきたかった
で、じゃあ何をやりたかったかというと、単に"ちゃんとした会社サイト"を作ることではないんです。
「kirinsan.incって、こういう会社です」
「法人格」という言葉はありますけど、会社の“人格”そのものって、登記謄本には残らないんですよね。どんな会社か、何を面白がっているか、どういうノリで仕事しているか。そういうものは、どこかに能動的に置いておかないと、存在しないも同然になってしまう。
具体的には、こういうことが伝わってほしいんです。
- 何を面白がっているのか。
- どういう空気で仕事しているのか。
- どんな人間がいて、どんなこと考えながら物作ってるのか。
そういうものって、会社概要ページだけでは全然見えてこんのです。「強み:○○」「得意領域:△△」みたいな情報は書けても、「なんかこの会社、好きだな」とか「一緒に仕事したら面白そうだな」みたいな感覚は、そこからはなかなか伝わらない。
でも、仕事って結局、そういう感覚で選ばれることが多いと思うんですよね。特に弊社みたいな小さい会社は。スペックや実績だけで戦えるフェーズじゃない。だったら、「この人たちと仕事したい」と思ってもらえるような人格を、ちゃんと外に出していかないといけない。
だから弊社のWebサイトは、思い切って趣味に振り切ることにしました。
読み物だったり、Tipsだったり、雑談だったり、技術記事だったり。一見事業と直接関係のないものも、どんどん置いていきます。この記事だってそうだし、Podcastもやろうと思ってます。「インプレッション稼ぐための記事量産」とか「SEO的に美味しいから乗る」みたいなことは、少なくとも今の弊社ではやらない。それよりも、「自分たちが面白いと思ってるから書く」を優先したい。
店に例えるなら、「ああ、きれいな店だったな」で終わる店より、「なんかおもろい店員おったな」「入り口に変なPOP貼ってあったな」みたいな感じで記憶に残る店でありたい。うちみたいな規模の会社が戦えるのって、結局そこしかないと思っているので。
カッコつけて言いましたが、要するに「できる限りのことを、身の丈に合う範囲でやろう」ということです。どうせ変なことしかできないんだから、変なことを全力でやろう、と。
どうせすっ転ぶなら。
というわけで、9年掛けて宿題をやっと手を付けました、というだけのことを精一杯エモく語ろうとしてみましたが、どうでしょう?
ここまで意識の低さをアピールしてると、ほら。
ちょっと適当に声掛けても大丈夫な気、……..しません?
そうなってれば嬉しいです。
こんな感じで、「kirinsan.incってこういう会社です」を、少しずつでも発信していければなと思っています。
今後の弊社Webサイトを生暖かく見守っていただければ幸いです。
次回:設立9年目目前にして自社サイトを作ったWeb制作会社:技術・構築編 の予定です。