出荷管理VBAツールのWebアプリ化・リプレイス(完全フロントエンド構築)

プロジェクトの概要

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とある法人様より、日々の出荷管理業務において長年利用されていた「Excel VBA製の専用ツール」を、モダンなWebアプリケーションへと移植・リプレイスする開発を担当いたしました。
元のツールを開発されたベンダー様との契約終了に伴いメンテナンスがストップしていたこと、さらに連携先である運送会社側のシステム更新(仕様変更)が発生したことで、既存のVBAツールでは日々の業務継続が困難となった背景からのリプレイス支援案件となります。

課題解決と実装のポイント

ブラックボックス化したVBAの解析とモダン技術での再構築

長年運用されながら改修が繰り返されてきたVBAマクロは、仕様書が不在のまま属人化・ブラックボックス化しているケースが多々あります。
本プロジェクトでは、まず弊社にて既存のVBAソースコードを深く解析(リバースエンジニアリング)し、データ加工のルールや業務ロジックを正確に抽出しました。その独自ロジックをWebアプリ化することで、Excelに依存せずにタブレットやスマートフォンを含むほとんどのブラウザ上への業務移行を実現しました。

「バックエンド通信を一切行わない」セキュアな設計

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出荷管理業務のデータには、顧客の個人情報や取引の根幹となる機密性の高い配送データが多分に含まれます。
これらの取り扱いにおけるセキュリティ懸念を払拭するため、入力されたファイルのパースから運送会社向けフォーマットへの変換・出力まで、すべての計算・データ加工処理を フロントエンド(ブラウザ内)でのみ完結して処理する設計 を行っています。
これによりブラウザ上での動作を行いながらもローカルアプリケーションと同等の安全性を担保しています。

技術スタックと選定背景

企業の高いセキュリティ要件を満たしつつ、従来のExcelと同等以上に手軽で軽快な操作感を提供するため、フロントエンド技術を中心に以下のスタックを採用しています。

  • Vue 3
    複雑なデータ加工ロジックへの対応と、リアクティブで直感的な操作画面(UI)を構築するためのメインフレームワークとして採用。
  • 完全バックエンドレス(フロントエンド完結)構成
    ファイルの読み込み(FileReader等)、データ処理、新しいファイルの生成とダウンロードまでの全プロセスをブラウザ内のみで完結。サーバー構築・維持コストの削減と完全なセキュリティ保護を両立したアーキテクチャ。